観|中国の世界遺産|【中国特集】情熱大陸中国へ

中国の世界遺産(一部)

万里の長城 1987年 文化遺産 所在地:中国北部

万里の長城は北方騎馬民族の進入を防ぐために造成されたもので、紀元前7世紀の春秋時代から明代まで、約2000年以上に渡をかけて造りあげられました。現存する大部分は、明代に造られたもので、総延長は約6000キロ。衛星写真でもはっきりと見ることができる世界最大の城壁です。

北京近郊の長城は、石やレンガで作られた重厚なもので、敵監視台、狼煙台などが均等に分布しており、芸術性も高く評価されています。現在、観光地として公開されている長城は、「八達嶺」「幕田峪」「司馬台」「金山嶺」「居庸関」「黄崖関」「山海関」「嘉峪関」などですが、中でも「八達嶺」は北京から比較的近いところにあり、人気があります。

明・清の皇宮群北京故宮(紫禁城) 1987年 文化遺産 所在地:北京


北京故宮は明時代の1406年から約14年をかけて造営され、「紫禁城」という旧称を持つ世界最大規模の中国歴代皇帝の皇宮です。明代14人、清代10人の歴代皇帝が約500年に渡り生活した場所で、その威厳は現在も訪れる人々を圧倒します。近年では映画「ラストエンペラー」の撮影舞台として使われたことで注目を浴びました。

現在は、中国最大の博物館「故宮博物館」として、中国文化の精華を一般公開しています。宮殿内部は歴代皇帝が暮らした内廷と、政治執務や儀式などが行なわれた外廷に分けられ、部屋数は何と約1万。明・清時代の家具や陶器、衣装、装飾物、絵画、時計のコレクションなど、約100万点以上も展示されています。

瀋陽故宮 2004年 文化遺産 所在地:瀋陽

瀋陽故宮は、1625年から1636年にかけて清朝の初代皇帝ヌルハチと二代皇帝ホンタイジにより建立された皇城です。北京故宮の12分の1の大きさですが、300以上の部屋を持つ70以上の建物が建ち並び、敷地内は大きく東、中、西路の3つに分かれています。東路正面にある黄色の瑠璃瓦が美しい八角二層の大政殿は、漢、満、蒙の3民族の建築的な特徴を兼ね備えた傑作。中路には故宮の中心的な建物が一直線に並び、かつて盛大な宴会が催されていた鳳凰楼の楼上からは市内を一望できたといいます。西路には、北京遷都後に建設された嘉陰堂、戯楼、歴代の重要書「四庫全書」を収めていた文溯閣などがあります。
現在は瀋陽故宮博物館として一般公開され、優雅な家具、調度品や食器類などが展示されています。

泰山 1987年 複合遺産 所在地:山東省

山東省泰安市にある中国五大名山の一つで、主峰の玉皇頂は標高1514メートルあります。秦の始皇帝に始まり明清時代まで約2000年もの間、歴代の皇帝により宗教の中心、神聖な山として崇められてきました。皇帝が国家統一を天に報告する場所でもあり、山全体に多数の祠や廟、宮殿建築が点在しています。また、文人墨客の訪れが絶えず、多くの文物旧跡が残されているため「青空歴史博物館」と称えられています。
神々が宿るかのような老木が立ち並ぶ中、全長9キロメートルに及ぶ登山道(6293段の石段)があり、現在では中天門から南天門までの区間はロープウェイも運行されています。

敦煌・莫高窟 1987年 文化遺産 所在地:甘粛省

敦煌の東南30キロメートル、鳴沙山の東側の絶壁に築かれた石窟群、それが莫高窟です。現存する窟は492窟あり、最古のものは5世紀初頭の北涼窟です。その後、約1000年にわたり石窟の造営や修復が続きました。内部は粗い石質の礫岩のため、四壁と天井は漆喰で塗りならし、塑造の仏像が安置されています。仏像類は2415尊にのぼり、例外的な石彫以外の像には鮮やかな彩色が施されています。

秦の始皇帝陵と兵馬俑 1987年 文化遺産 所在地:陝西省

紀元前221年に中国を統一した秦の始皇帝は、38年の歳月と70万人の人々を動員し、生前に自分の墓「秦の始皇帝陵」を作らせたと言われています。西安市郊外にあるこの墓は、周囲約6.2キロメートル、高さ76メートルの威容を誇っています。

始皇帝陵から東へ1.5キロメートルほどのところに兵馬俑坑があります。1974年、井戸の掘削工事をきっかけに3つの坑が発見され、2000年も眠っていた始皇帝の地下近衛軍団、兵馬俑が日の目を見たのでした。兵馬俑は家臣の殉死を防ぐため、その身代わりに陶製の人形を副葬したものです。坑全体で約8000体も発掘されていて、前衛部隊とその四方の警備隊、そして38列の主力軍が東に向かい整然と列を組み、当時の秦の軍団がそのままに再現されています。

周口店の北京原人遺跡 1987年 文化遺産 所在地:北京市

北京原人遺跡は、北京の南西約50キロのところにある周口店村の竜骨山頂にあります。1920年代、この地で発掘を始めた考古学者は、約60万年前の原人の頭蓋骨を発見し、「北京原人」と名付けました。後に原人の使った石器および火を使った跡も次々と発見され、さまざまな研究の結果、北京原人が約69万年前の直立人であることが証明された。北京原人は狩猟で食料を調達し、洞穴の中で集団で生活し、簡単な石の道具を作ったり、使用したりしていた。また火を起こして暖をとり、物を焼いて食べることを覚えた。北京原人化石は全部で頭蓋骨6個、骨の砕片12片、下顎骨15個、歯157枚および割れた大腿骨、脛骨、上腕骨などが出土している。これらの骨は老若男女約40体のものである。このほか、石器材料10万点、及び火を使った灰燼遺跡と焼いた石や骨などが発見された。これらは、旧石器時代の貴重な資料として、生物の進化や人類文化について我々に知識を与えてくれる。

黄山 1990年 複合遺産 所在地:安徽省

中国安徽省南部に聳えている黄山は、中国の十大風景名勝地の中で唯一の山岳風景区です。名所は400を越えますが、大まかな地区として、温泉、玉屏、北海、松谷、雲谷、白雲、夢幻に分けられます。とりわけここ数年の間に開発された新しい観光地、夢幻地区は注目を浴びています。

黄山には有名な峰が72あり、三大主峰の天都峰、蓮花峰、光明頂はいずれも標高1800メートル以上。特に、雲が出ているときが一番美しく、山の峰にかかる雲海を鑑賞するのが人気です。山頂まではケーブルカーも運行しているので、足に自信のないかたでも大丈夫。また、宿泊施設など、各種観光サービス施設も完備している。

九寨溝の自然景観 1992年 自然遺産 所在地:四川省

「黄山より帰りて山を見ず、九寨溝より帰りて水を見ず」ということわざがあるように、九寨溝は湖、泉、滝などの水が織り成す景色で有名。九寨溝は四川省の北部、南坪県の岷山山脈の奥深いところにあります。かつてこの地にチベット族の村が9つあったことから、九寨溝と名付けられました。

総面積は約6万ヘクタールで、手つかずの原生林の中に大小108の湖、泉、滝などが分布しています。透明度の高い湖面が周囲の景観を鏡のように反射するさまは非常に美しいと評判です。自然が織り成すエメラルドグリーンの世界はカナダやスイスの風景を彷彿とさせ、まさに秘境と言えます。

黄龍の自然景観 1992年 自然遺産 所在地:四川省

黄龍は四川省松潘県の東、約35キロメートルの所に位置する湖沼群です。エメラルドグリーンに輝く神秘の峡谷は玉翠山の中を南北に7.8キロメートルにわたり続いていて、その曲折に沿うように谷にある乳白色の岩石がうねっています。そのさまがまるで黄色い龍がとぐろを巻いているようなので、黄龍と名付けられたようです。九寨溝とはひと山離れた所にあるのですが、雪山で阻まれているため100キロメートルほど回り道をしてやっとたどり着くことができます。

また、見方によっては水があふれる棚田のようにも見え、見る角度によってさまざまな変化を楽しむことができます。近郊には神仙池や甘海子などの景勝地も分布していて、歩みを進めるたびに、次々と美しい景色が広がります。

武陵源の自然景観 1992年 自然遺産 所在地:湖南省

武陵源は湖南省の西北部にある張家界市に位置し、数億年の間の地殻変動によって形作られた雄大な奇峰群の世界が広がっているところです。面積は264平方キロメートルにわたり、張家界国家森林公園、索渓峪風景区、天子山風景区、楊家界風景区によって構成されています。

いちばんの見どころは、海抜800〜1300メートルのところにある張家界です。奇峰奇石がそびえる中、深い渓谷には渓流も流れています。特に、3つの側面が全て垂直にそそり立つ高さ300メートルの山峰「金鞭岩」、無数の断崖絶壁が持ち上がってできた台地「黄獅寨」が有名です。

承徳避暑山荘と外八廟 1994年 文化遺産 所在地:河北省

承徳避暑山荘(別名:承徳離宮)は現存する中国最大の皇室の庭園で、かつて清朝皇帝の避暑と公務を行う場所として建てられた山荘です。皇帝は1年の半分を避暑地であるここで過ごし、王公貴族や外国の使節との会見や政務を行っていました。
山荘は宮殿エリアと和苑エリアの2つの部分に分けられます。山荘の南端にある宮殿エリアは皇帝が政務を行ったり、住んでいていた場所です。主な建築物として、正宮、松鶴斎、東方宮などがあり、現在は、正宮は博物館として公開されていてます。
山荘の8割ほどの面積を占めるのが苑景エリアです。ここには湖や平原、丘などがあり、当時の皇帝が妃とと戯れたり、宴会を催した場所であった。有名な建築物は、煙雨楼、金山亭、如意州、文津閣などがあり、そのほとんどは江南の景勝を真似て作られている。この山荘の東と北を取り巻くように並ぶ寺廟群が「外八廟」である。1700年代に建立された、「普陀宗乗之廟」というチベット仏教の寺院が有名で、小ポタラ宮と呼ばれている。清朝はチベット仏教を重視したと言われている。また、北京の祈年殿に似た「普楽寺の旭光閣」、高さが世界一の木彫仏像のある「普寧寺の大乗之閣」など個性的な建物が並んでいる。

曲阜の孔廟、孔林、孔府 1994年 文化遺産 所在地:山東省

曲阜の孔廟は、縦630メートル、横140メートルと中国最大の孔子廟です。内部には約460の部屋、門坊53基、御碑亭13基があります。孔子の没後2年目に当たる紀元前478年に、魯哀公が旧居を改築して廟にしました。

曲阜の北には孔子とその一族専用の墓地、孔林があります。現在のところ世界で最も長く継承され、面積では世界最大の氏族墓地だと言われています。こちらも孔子の死後に作られたものですが、孔子の地位が上がるにつれ、どんどん大きくなりました。漢代以降、歴代統治者は13回にわたり、孔林を増築・改修し、総面積約2万平方メートルという現在の規模に至ります。
孔府は孔子の正統な子孫が代々居住する場所で、西側が孔子廟と隣接しています。明代、清代皇帝の皇居に次ぐ規模で、面積は約240平方キロメートル。敷地内には463の各種建築物があります。歴史的な文化財が豊富に収蔵されていて、“商周十器”という宮廷所蔵の青銅製の祭器が最も有名です。

武当山の古代建築物群 1994年 文化遺産 所在地:湖北省

湖北省北部の十堰市にある武当山は旧称太和山といいます。400数キロメートルにわたり連綿と続く雄大な山で、72の峰があり、主峰の天柱峰は海抜1612メートル。その他の峰は主峰に向かって傾いていて、神秘的な雰囲気を醸し出しています。武当山は古来より、道教の信者が仙境を求めたという理想の地で、道教建築が山の至る所にちりばめられています。
後漢の時代に道教が誕生して以来、歴代帝王が何回かこの山で儀式を行ったことから名声が高まり、明の時代には「五大名山」よりも上のランクの「大岳」と称されたことがあります。泰山の偉大さと黄山の珍しさを兼ね備え、北宋の時代の画家も“天下一の山”と誉めたたえていたようです。

ポタラ宮(大昭寺、ノルブリンカ)1994年 文化遺産 所在地:チベット/チベット自治区

ポタラ宮は、紀元前7世紀頃、チベット自治区の区都ラサ市にある紅山の上、海抜3700メートルの高地に造営されました。敷地面積41万平方メートル、建築面積13万平方メートル、13階建ての荘厳な宮殿です。ダライ・ラマの冬の宮殿として使われ、チベットの政権における中心的な役割を果たしています。内部は政治活動や生活の場である白宮と、宗教活動の場である紅宮に分けられ、部屋数は合わせて1万以上。紅宮には金箔で覆われた8つの歴代ダライ・ラマ霊廟があり、ミイラが安置されています。チベット仏教の総本山として、今日でも熱心な信者が全国各地から巡礼に訪れています。

7世紀に造営された大昭寺は、ポタラ宮とともにチベット族の重要な酒興活動の場で、大切に保護されています。ダライ・ラマの旧夏宮殿であるノブリンカは18世紀の建築物で、チベット芸術の傑作と言われています。

廬山国立公園 1996年 文化遺産 所在地:江西省

口承によると、殷・周の時代に、この地で隠遁生活を送っていた匡という苗字の7兄弟が後に仙人となり、彼らが住んでいた小屋が山になったといいます。この伝説から、廬山は別名匡山または匡廬とも呼ばれます。
北は長江に面していて、主峰の漢陽峰(海抜1474メートル)をはじめ、山の峰の大部分は海抜1000メートル以上。雲を頂く山々の様子は水墨画のような幽玄の世界です。冷涼な気候で、国内有数の避暑地、療養地として有名です。陶淵明、李白、白居易など歴代の詩人、墨客の訪れも多く、その数は1500人にものぼります。また、蒋介石、毛沢東、周恩来など有名政治家の別荘が残されていることから、あこがれの別荘地としても知られています。

峨眉山と楽山大仏 1996年 複合遺産 所在地:四川省

峨眉山は四大仏教名山の1つで、四川省の省都、成都から約160キロ離れた所にあります。普賢菩薩で有名な仏教の聖山で、中でも普賢菩薩が祀られている「万年寺」が有名です。

主峰の万仏頂は海抜3099メートルで、国内の名山の中でも有数の高さを誇ります。山頂からは神々しいほどに美しい日の出や雲海を見ることができます。山頂と麓の寒暖差が大きいので、世界的にも珍しいものを含め3000種類を越える植物が自生していて、豊かな自然環境が形成されています。石段の登山道のほか、ロープウェイや車道も整備されています。
楽山大仏は四川省西南部、楽山市の凌雲山にあります。その昔、民衆を苦しめていた頻発する洪水を治めようと、唐の玄宗皇帝が凌雲寺の僧侶に大仏建立を命じました。その後、803年から90年間、莫大な費用をかけて作られたものです。「仏は一つの山、山は一体の仏」と言われるように、大仏は高さ71メートル(アフガニスタンのバーミヤンの大仏より18メートル高い)、肩幅の24メートルという大きさで、世界最大の大仏と言われています。大仏は1000年を越えた今でも、河畔に鎮座し、民衆を見守っています。

蘇州古典園林1997年、2000年文化遺産所在地:江蘇省

紀元前514年、呉の国王により作られた蘇州の町は、2500余年の歴史があります。水陸両方の交通の便が良い町で、古城は今でも元の場所に残っています。庭園の美しさが有名で、水路のある景色とあいまって「東洋のベニス」とも呼ばれています。
中国四大庭園のうち拙政園と留園の2つが蘇州にありますが、拙政園は広い敷地の江南庭園で、モノトーンの落ち着いた配色の中国式建築やあずま、回廊などと、蓮の池とのバランスが非常に美しいと評判です。

古都平遥 1997年文化遺産所在地:山西省

平遥古城は山西省太原市の南90キロの所にある小さな町です。中国国内で最も保存状態が良く、完全な形で保存されている古城があり、世界文化遺産に登録されました。
古城は西周時代に創建されたもので、2000年余りの歴史を刻んでいます。内部には古城壁や、五代期の木造建築、鎮国寺、金代の建築文廟大成殿などが残されています。また、平遥城のもう一つの特徴的な建築である四合院の民家が城内に3797ヶ所も現存していて、そのほとんどに今でも人が住んでいます。清代に実業家が多く住んでいたことから、「小北京」と呼ばれたこともあります。

麗江古城 1997年 文化遺産 所在地:雲南省

麗江古城は雲南省北部に玉龍雪山の麓に広がる納西族の町です。元代初期に創建されたこの古城は他に例がない城壁のない作りで、現在も繁栄が続いています。ここにはトンパ文字やナシ古楽など独特の文化を持つチベット系の少数民族、納西族が暮らしています。各地にその文化を展示する博物館、劇場などがあり、彼ら独特の民俗衣装も一見の価値があります。
四方街という繁華街は、青黒いつるつるした石畳の路地が四方八方に伸び、沿道に民家や商店が並んでいます。家々の傍らには柳の木が植えられ、水路が流れていて、数百年前と変わらない風情があります。市の近郊には、万年雪を頂く玉龍雪山の景色を鏡のように映す池、黒龍潭などの見所もあります。

頤和園、北京の皇帝の庭園 1998年 文化遺産 所在地:北京市

北京の海淀区西郊外にある頤和園は清王朝の離宮で、中国に現存する最大の古代庭園です。総面積は290ヘクタール。約3/4は人造湖の昆明湖が占めています。北側にある高さ60メートルの万寿山は、湖を掘ったときの土で造られました。
現在の頤和園は西太后が再建したもので、皇帝の宮殿玉瀾堂や西太后の楽寿堂、仏香閣、十七孔橋など民俗特色あふれる古代建築があります。

北京天壇公園:北京の皇帝の廟壇 1998年 文化遺産 所在地:北京市

北京故宮を中心に東に日壇公園、西に月壇公園、南に天壇公園、北に地壇公園があります。「壇」とは皇帝の祈祷場という意味で、中でも天壇は、天子として天帝を祭るため最も重要な場所となります北京城の南東に位置する天壇公園は1420年に建設されました。総面積270万平方キロメートル、中国最大の壇廟です。ここで明、清王朝の皇帝が毎年天地の神を祀り、豊作を祈りました。
建物の配置は“回”字形になっていて、内側の内壇と、外側の外壇に分けられます。巧妙な設計と色彩との調和が見事で、中国でも抜きん出た存在です。特に、藍色の瑠璃瓦が青空にみごとにマッチする祈年殿は、中国をも代表する美しさがあり、訪れる人は誰もが中国のスケールを感じるはずです。
今日ではメイン通路を外れるとダンスに興じる人や二胡の調べにのって歌を歌っている人などが見受けられ、市民の公園としても親しまれています。

武夷山 1999年 複合遺産 所在地:福建省

武夷山は風景区と自然保護区とで構成されています。最も景観の良い場所は九曲渓で、青く清らかなつづらおりの渓流が流れています。10キロの流れを2時間近くかけて下る九曲渓の川下りは、自然をゆったり満喫することができると観光客に人気です。磁器を焼く窯の遺跡や、武夷宮などの見所も点在し、一見の価値があります。
武夷山の自然保護区は中国東南部では最大で、中亜熱帯の森林生態系をほぼ完全に維持しています。茶の名産地として全国的に知られ、ここで栽培されるお茶は「大紅炮」と呼ばれます。かつては皇帝に献上されていたという高級茶です。

大足石刻 1999年 文化遺産 所在地:重慶市

重慶市大足県にある大足石刻は、敦煌、雲崗、龍門三大石窟とならんで、中国の石刻芸術の優れた代表作のひとつに数えられます。石刻は仏教の彫像が中心で、唐時代末期から次々と作られました。19世紀まで石刻の数は増え続け、最終的にはその数は5万体にのぼります。その中で最も有名で、規模が大きいものは宝頂山と北山の二ヶ所にあります。
宝頂山にある石刻彫像は中国の石窟芸術の中でも珍しいものがたくさんあります。摩崖彫像が最も有名です。「北山」の石刻の彫像は彫刻が細かいのが特徴で、中でも観音像や文殊菩薩像は傑作といわれています。

龍門石窟 2000年 文化遺産 所在地:河南省

龍門石窟は洛陽市の南12キロメートルの所に位置し、敦煌の莫高窟、大同の雲岡石窟と並ぶ、中国三大石窟の一つです。北魏の皇帝は仏教を重んじ、則天武后も仏教への信仰が厚かったため、彼らは洛陽で盛んに仏教建築を建造しました。龍門石窟はそのうちの最も有名なものです。龍門石窟は主に、北魏時代と唐代に切り開かれました。一番の見所は、則天武后の統治時期に作られた奉先寺石窟です。内部には、おおらかで優雅な表情の仏像が安置されています。

安徽南部の古村落、西逓村・宏村 2000年 所在地:安徽省

安徽省古村群は明清代から残る古民家群で、北宋時代に形成された祠堂、牌楼、古民居などの建築群3600棟がほぼ完全な形で保存されています。建築様式は徽州建築、徽州派などと呼ばれ、精巧な窓枠彫刻で有名です。中でも有名なのは宏村と西逓村で、現存する民家の数は数百棟にも及んでいます。
宏村はその形から「牛型村落」と呼ばれ、山・木・橋・部屋をそれぞれ牛の体の一部にみたてています。牛の腸にみたてられているクリークは山の泉を引いて各家の前まで運ばれ、生活用水として利用されています。
西逓村は、イ県の中心から8キロのところにあり、村の長さは700メートル、南北の幅300メートル、世帯数300、人口1000余りの町である。ここにも、数百にわたる明清代の古民居があり、建物と道路には大理石が使われており、2本の清らかな泉が村を貫いている。99本の高い壁の路地に入り込むと、まるで迷宮に身を置いているようである。村はずれには1578年に建てられた胡氏一族の繁栄を象徴する巨大なシンボル、牌坊がそびえており、その構造は精巧である。村の中には康煕年間に建築された「履福堂」があり、その内装は優雅で上品である。また、村中の邸宅に共通しているのは華麗で精巧な庭を持ち、黒い大理石製窓枠、すかし窓、石で彫刻された花鳥のデザイン、レンガを彫りの屋根、各種題材の木彫、彩絵、壁画などを備えていることであり、古代芸術のすべてがここに体現されている。その他の村落としては、チャン・イーモウ監督が《菊豆》の映画撮影の一部を行った南屏村などがある。

青城山と都江堰 1992年 文化遺産 所在地:四川省

青城山は常緑樹が多く、一年を通して緑に覆われていることから名付けられました。山道に高くそびえる古樹は悠久の時を刻み、あたりは濃緑に覆われています。この山は、文化財や古跡が多く優美な景観の前山と、原始世界のような神秘的な自然美を保つ後山とに分けられます。主な見所は、山歩きの基点となる建福宮のほか、天然図画、天師洞、上清宮などがあります。
都江堰水利施設は、岷江の水を成都平原に引き入れるために、約2250年前作られた灌漑施設です。この堰がない時代、岷江はしばしば氾濫して災難を引き起こし、民衆を苦しめていました。そこで、秦国の李氷が先人の治水の経験を生かし、地元住民を率いて水利工事に着手したのです。川の真中に堤防を作って激しい岷江の流れを外江と内江に仕切り、余分な水を外江から排し、内江から水を引いて灌漑に利用しました。以来、この地域は肥沃になり、経済と文化の発展に貢献しています。

明・清朝の皇帝陵墓群(明顯陵、清東陵、清西陵、明孝陵、十三陵、盛京三陵)
2000年、2003年、2004年 文化遺産 所在地:河北省・湖北省

明顕陵は、湖北省の鐘祥市の東郊外の松林山にあります。明代の世宗、嘉靖皇帝が父母を合葬した、明代最大の墓です。面積は約183ヘクタールあり、1519年から1566年まで47年の年月をかけて建設されました。陵墓は二重の城壁に囲まれていて、周囲約3600メートル。赤い壁に黄色い瓦の城壁がゆるやかな曲線を描き、まさに壮観です。

清東陵は河北省遵化県馬蘭峪にあり、清時代の1661年に建てられました。皇帝、皇后、皇妃など14の陵が造られています。清西陵は河北省易県の西14キロメートルにあります。4人の皇帝と9人の皇后、56人の妃および王公と公主などが安葬されています。清東陵と清西陵は、現存する体系が整っている皇帝陵墓群の中で最大規模です。

雲崗石窟 2001年 文化遺産 所在地:山西省

雲崗石窟は山西省大同市の中で最も有名な歴史的遺跡で、武周山の南側約1キロメートルにわたって彫られています。北魏の時代に作り始められたもので、1500年以上の歴史があります。敦煌の莫高窟、洛陽の龍門石窟、甘粛の麦積山石窟と並び、四大石窟の一つに数えられています。現存する石窟は53窟あり、仏像は5万体以上。中でも、第20洞の前にある釈迦牟尼の座像「露天大仏」は代表的な作品です。柔和な面差しで、目には力が宿っているこの仏像は、高さは約14メートルあり、中国古代彫塑の逸品だと言われています。

雲南保護地域の三江併流群 2003年 自然遺産 所在地:雲南省

三江併流風景区は青海チベット高原の南にある総面積3500数平方キロにわたる地域です。チベット高原を源とする3つの川、金沙江(長江の上流部)・瀾滄江(メコン川の上流部)・怒江(サルウィン川上流部)が並行して流れていて、メインの見どころは8つ、その他に60余りの見どころがあります。この風景区は、山脈を横断して雲南の西北まで続き、怒江リス族自治州、迪慶チベット族自治州、麗江ナシ族自治県沿いにある金沙江の風景までも含まれます。南は金沙江、瀾滄江を経て、怒江、六庫までと続き、これらの地域は全て少数民族の居住区になっています。西はミャンマーと国境を接しています。場所によって地形も気候も変化があるため、豊かな生態系が成立しています。世界的にも珍しいさまざまな動植物を見ることができます。

高句麗の首都と古墳群 2004年 文化遺産 所在地:吉林省

古代高句麗王国の首都群と古墳群は、中国の東北地方、渾江流域の遼寧省桓仁市と鴨緑江流域の吉林省集安市に分布しています。
高句麗の起源は紀元前3世紀頃、騎馬民族の扶余族の一集団が北方から遼寧省桓仁市付近に移住し、山城を五女山上に築いて都城としたのが始まりといわれています。古代高句麗王国の首都群と古墳群は、高句麗初期の山城である五女山城(桓仁市)、平地城である国内城(集安市)、山城である丸都山城(集安市)の3つの都市遺跡と、高句麗中・後期の14基の皇族古墳と26基の貴族古墳からなる40基の陵墓群(集安市)が含まれています。陵墓群は、有名な好太王碑、将軍塚、大王陵があり、また、舞踊塚、角抵塚、散蓮花塚、三室塚、通溝四神塚などの壁画古墳で構成されています。

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